のんべんだらりといきましょう

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優しい時間 #5

音成(布施博)の自殺は勇吉(寺尾聡)にとってどんな意味があったのかなぁ。借金を頼まれた時友人としてきちんと話をし、その後の自殺だったのに割と平気そう。通夜の日も、めぐみ(大竹しのぶ)曰く「アズちゃん(長澤まさみ)が店に出ないから寂しくて仕方なかった」ようだが、音成の死が頭を離れない状態にはならなかったのだろうか。音成の死は勇吉の考え方、生き方に何一つ影響を与えなかったとすると、何のために描かれたエピソードだったのだろう。そこまで考えなくて良いのかな…。
めぐみとの会話で「俺はもともと冷たい人間なんかじゃないんだ。そう見えるとしたら…」の続きが気になる。
今回は店の常連客にイラッとしてしまった。音成とは度々店で顔をあわせ、飲みに行ったりしている仲なのにあんなに鈍感でいられるものなのだろうか。そういう付き合いだったということかな。香典の金額でグダグダ言い、「音成の遺言」という言葉を上手く使って勇吉と未亡人(清水美砂)をまとめようとか、自分達が面白がっているだけの話に見えた。あげくに「10万でも1万でも貸してやれば、死なずにすんだかも…」のようなことを言っていたが、10万ぐらいでは無理だろう。それは自分の後ろめたさを解消するためだけの話で、音成のためではない。常連客の軽薄さがちょっとキツかった。
香典を返しに来た音成の奥さん(キムラ緑子)は、言葉通り「そんな金額受け取れません、いままで大変お世話になりました。」の気持ちだったのかな?それとも「今更、多少色をつけた香典貰っても仕方ありません。店は倒産したし、主人は自殺してしまったんだから。」の気持ちだったのかな。普通に前者ということだろうか。自分にはよく分からなかった。理解力不足です。
記憶喪失男(小日向文世)が転んだ場所は、どうみても「森の時計」に来る人しか使わない道に見えた。「(転んだの)3人目よ」とか面白がってないで客が転ばないようにする措置をとらなくていいのか、ここの店員は。あと、頭打って記憶喪失になった客は、さっさと病院に連れて行きましょう。後で急に倒れることもあるんだろうから。
拓郎(二宮和也)の中では勇吉>>>>梓の比重で行って欲しいなぁ。これかもずっと。
あー、感想が長すぎる。もっと簡潔にまとめる力が欲しいよ。