のんべんだらりといきましょう

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大奥SP

連ドラ時のラスト、お万(瀬戸朝香)の子供をお玉(星野真理)が母として育てるという展開をすっかり忘れてた。おかげで最初は、なんでお玉が三男の母なんだ?とちょっと混乱。
春日局松下由樹)、側室の方々と相変わらず豪華絢爛な登場人物だが、今回は特に御代所孝子(またの名を放置女王)(木村多江)が、クローズアップされていてSPとして十分に楽しめた。本編では触れられなかった内に秘めた愛憎を見せてもらったが、木村多江の演技はいつ見ても安心だなぁ。
孝子、お万、お楽(京野ことみ)、お夏(野波麻帆)には、家光のご寵愛を得ようと少なからず確執があったわけで、だからこそ病床の家光の枕元に揃ったり、懺悔しあったりしていた場面も美しくすがすがしく見えた。しかし、お玉はもともとお万のために母親の身代わりになり、家光に愛情があった訳ではなかった。そのせいか三男のために奔走する姿などから、他の女人に比べると美しさも劣って見えてしまった。春日局と同じ道を歩むという描かれ方であったけれど、三男への愛情が春日のそれに比べると薄く感じられ(SPだから時間の制約もあるし)単なる利己的な女に見えたなぁ。
第1章では頼りない父であった秀忠(渡辺いっけい)ではあったが、今回の狩りのエピソードはその「秀でていない」点においてとてもいい味を出していた。父ちゃんいい事言うね!
前半、なかなか春日の姿が見えず「あの鬼の形相はいつ見られるの〜?」と思ったものだが、クライマックスでの炎上する大奥の中を歩いてくる姿にはもはや言うことなし!という貫禄。お江与様(高島礼子)もワンカットではあったけど、お美しいお姿を見せていただき満足でございました。