銀次郎（塚本高志）が、一旗揚げようとして空回りするお話が「出来心」であったと思うが、見せ場たっぷりの虎児（長瀬智也）よりも何よりも、どん兵衛（西田敏行）と組長・ケンちゃん（笑福亭鶴瓶）の見せ場の方に心惹かれた。若かりし頃の「中谷中」コンビや、どん兵衛のケンちゃんに対する思い、メガネをかけ替えて高座に上がるケンちゃんの姿、それを見るどんちゃんや「まだマクラしか話していない」というケンちゃん。虎児を間に挟みつつ、この二人の絶妙な関係っていいな〜と思ってしまう。「裏は花色木綿」のサゲを使って、組長に敬意を表すると同時に、どん兵衛との約束を守る虎児もカッコよかったし。
薬・チャカ・ヤクザの抗争、バイオレンス！と『IWGP』テイストが散りばめられていたので、ヘビーな話に展開したら…と心配になったが、ヤラレ役のギンギンが湿っぽくなかったので、後味も悪くなかった。あと、キックの鬼リサ（蒼井優）の執拗な足技にも痺れました。
- ツボいろいろ
ピンクレディーはナシなのか…そうか。
カツラ姿のギンギン、男前だ。
ふんどしパブでの大はしゃぎっぷり、特にどん太（阿部サダヲ）が輝いているよ！
ジャンプ（荒川良々）はいつの間にかすっかり林屋亭の皆さんに溶け込んでいらっしゃる。
木刀なのにテレビが真っ二つ、その上日向さん（宅間孝行）は無傷。強いなー。
