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大奥〜華の乱〜 #2

安子(内山理名)より誰より、綱吉(谷原章介)のキャラが一番立ってきた。「雷が怖いよ〜!」の騒ぎなんて、さすがにやりすぎに思えたけど、その理由がきちんと描かれていて綱吉に少し同情してしまいました。これが女のドロドロバトル『大奥』でなかったら、安子が妻として、時に母として綱吉の「育てなおし」をし、天下を治める将軍として大成させる…ような内容でも良かったかもと思ったくらい。阿久里(萬田久子)に喜んで欲しかっただけなのに、結果として彼女を苦しめていた事も想像すらできなかった。そして、安子と成住(田辺誠一)を再会させたのも、綱吉にしてみれば安子と成住のことを思ってだったのだろう。ただの陰険なバカ殿ではなく、人の気持ちをはかることができないバカ殿のようだ。お伝(小池栄子)にしてもあんな癇の強い上様に館林からずっとつき従ってきたんだから、ちょっと可哀想な気も。
とはいえ、これはあの『大奥』なので、綱吉だけが見所ではありません。信子(藤原紀香)が少しずつ全面に出てきて、やっと大奥らしくなってきたと思う。お伝のホラーテイストの凄みもいいのだけど、あれはあくまで飛び道具的な気がして。正統派の大奥バトルも見たいじゃないですか。とりあえず信子も吉保(北村一輝)も「私が味方に」などと言い出しているが、全くそんな気がなさそうなのがあからさまに見えて笑えました。