- 作者: 山下和美
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/10/21
- メディア: コミック
- 購入: 1人 クリック: 48回
- この商品を含むブログ (75件) を見る
- 由利香
いつものような(例「リチャード・ウィルソン卿とグラハム・ベッカー 」)ラストの衝撃感はなかったけど、1度目より2度3度と繰り返して読んだ方が、深く味わう事のできる物語だと思う。自分はここにいていい、生きているって素晴らしいというのをこんな瞬間にしか感じることができなかった由香利が切ない。
- 水晶玉の猿
今までで一番難しかった。猿の正体も、少年が見つけたものも何となく曖昧でよく分かりませんでした。ただ、猿といる時の少年の表情が、実に子供らしく楽しそうだったのが印象的。
- べラとカリバリ
人間の復讐心を知ろうとする少年。これまで人間と言う存在を間接的に見つめてきた少年が、この話では自らの経験から愛をも知る。少年が性別をも自在に変化できるというのに驚いた。まぁ、いつもの少年の姿すら虚像で、本当の少年は姿かたちすらない存在なのかもしれないけれど。