- 作者: いくえみ綾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2005/10/25
- メディア: コミック
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以下ネタバレもあります。
10話はかなり衝撃的だった。あの顕のプロポーズ。西尾さんに共感して応援していた訳では決してないのだけれど、自分がふられたような衝撃を受けてしまった。どんなに長い時間をかけても、深い想いを抱いていても、報われないものがある。突然現れた彼女(うらら)は、たいした執着もなく、欲しいとすら思っていなかったものをいともあっさり手に入れることができたのだ。痛い現実を思い出させられたよ。ただ、昔はそんなうららを羨ましくてズルイと思っていたが、年をとった今は「そういうものなんだ」と思えるようになった。顕にとって必要だったのは、「先輩」の影があるどこかかみ合わない西尾さんではなく、初めて会った時から素の自分でいられたうららなんだろうなー。本当の相手なら、時間の長さなんて関係ないし、ましてや想いの深さなど量れるものではなし。
でも、この10話は初見が立ち読みだったのだが、帰りの道中本当にどんよりした気分になった。動揺しすぎでした、自分。その後の11話の顕から西尾さんへのメールでも、死にそうになったわけですが。
いや、かなりイタイことを熱く語っている自分が恥ずかしいです。しかし、良くも悪くもこれほどショックをうけるとは…だからいくえみ綾はやめられません。