のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

エリザベスタウン

キャストは素晴らしかった。オーランド・ブルームは相変わらず男前だし、キルステン・ダンストは魅力的だし、スーザン・サランドンは圧倒的な存在感だったし。うん、女性陣が良かったです、すごく。自分が手がけた靴が10億ドルという損害を出して会社をクビになったドリュー(オーランド・ブルーム)は、急死した父を迎えにいく飛行機の中でクレア(キルステン・ダンスト)に出会う…というプロローグ。で、このクレアがキュートなんだよね!最初は空気の読めない図々しい人?と思えるのだけど、実は繊細で懐の深い女性。キルステン・ダンストは、正直整った美人ではないと思うのだけど、笑顔が素敵で輝いていてこの映画を見終わった後は、今までの印象がウソのように美しく見えた!本当に。
そして、さすがの貫禄がスーザン・サランドン。ドリューの母親役。クライマックスの見せ場では滑稽さの中にある切なさがビシビシと伝わってきて、かなりじんわりと来た。あそこで終わっていもいいじゃんと思ったくらい。あーそうなると、母親の物語になってしまうか。
音楽はどれも素晴らしい。ただ、音楽が素敵すぎて、名曲たちをあれもこれも使いたいがために無理をしているような印象も受けた。あと、CMが感動的すぎてそれを期待した私は意外に泣けなかったな。一番グッと来たのは、町の人たちの前でおこなった母親のスピーチ。もう少しドリューと亡くなった父親の関係がしっかり見えてくれば、ラストの旅で泣けたんだろうけどなぁ。
10億ドルの損害を出し、「その靴を履くくらいなら裸足の方がマシだ」といわれるような商品は一体どんなものだったのかが、最初から最後までものずっと気になっていた。その靴を見せてくれよ!