のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

あいのうた #9

前回のクライマックス(個人的には盛り上がらなかったけど)「結婚してください」から、一転してほのぼのした雰囲気で始まりました。バイト先で事の顛末を房子(和久井映見)に語るあい(菅野美穂)だけど、この時初めて「エッチとかはしないの?」と言う会話が。このドラマにおいてその手の会話(及び展開)はタブーなのかと思っていたので、ちょっと意外だった。あいと優二(玉置浩二)の関係がプラトニックだからこその童話っぽさもあるとも思うし、また互いに好意を持っている男女が親子関係を脱したと言うのに、まったく進展がないというのも不思議な気がするし…というので、あえて触れないのかと思っていました。
優二が涙ながらに子供たちに告白する見せ場は、あまりズシンと心に響きませんでした。子供たちがあまりにも聞き分けが良すぎに見えたからかな。その代わりに泣けたのは飯塚(小日向文世)が「なんとかならないのかなって」と先生(岸田今日子)を訪ねる場面が苦しかったな。「あなたで三人目」というのもすぐに他の二人が目に浮かんだし、このドラマは子供で泣かせるというよりやはり大人が持っていくんだなぁ。
大(佐藤和也)が「僕がホームランを打てば、お父さんは死なないんだ!」と言ったけど、そんな事言って大丈夫なの?とハラハラしたよ。あの流れならホームランを打てるんだろうなぁと予想はついたけど、それでいいのかというのが気になった。ホームランを打てなければ大は深く傷つくだろうし、打っても病に勝てずに優二が死んでしまえば「奇跡はおきない」という現実を突きつけられるだろうし、どっちにしても大にとってつらい結果になるってしまうのではないかなぁ。これで優二が助かれば素敵なハッピーエンドになるんだろうけど。
心のどこかで「優二は助かりました」という童話のようなエンディングがあってもいいんじゃないかと思っている自分がいる。