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古畑任三郎ファイナル 第1夜「今、甦る死」

ネタバレも含みます。


うわっ!面白かったー!音弥(藤原竜也)が「被害者を装う」ってトリックを使ったあたりからゾクゾクするほどだった。
天馬先生(石坂浩二 )は、てっきり音弥を庇う立場にいる人なのかなー?と思っていたましたよ。なのに所々であれ?あれ?と引っかかる場面が出てきたこともあって、中盤まではずっと迷いながら見ていた。天馬先生が、大吉(千葉哲也)殺しでタイマーを使っている時に不自然に話を引き伸ばした事、わらべ歌や角砂糖のネタをばらしてしまう事、被害者になることをほのめかす事などなど、いちいち不自然だったところが全て意味があると分かった時は、本当に一本の線が繋がったような感覚になってドラマを見ながら興奮した。
古畑(田村正和)と天馬先生の対決では、「蘇る死」が決定打になって「完璧な殺人の計画」はパーフェクトなままだったのといのも緊張感が最後まで続いて良かった。
音弥もばっちりとはまっていた。無邪気で残酷で、それでいて単純な「子供」像は文句なしだった!あの八重歯は無邪気さを表現するのに武器になるなぁー。どんな切れ者かと思わせておいて、会社再建のプランを語りだすあたりからすでに「こいつ実はダメなんじゃ…」な雰囲気を醸し出して、最後まで表情豊かに引っ張ってくれた。あと、今泉(西村雅彦)に対する容赦ないツッコミ面白かった。
「あへあへあへは〜あへあへは〜〜〜」のおばあちゃん(吉田日出子)も細かく笑わしてくれたし、今泉と西園寺(石井正則)のコンビも出すぎず引っ込みすぎずでいい塩梅でした。
あと、向島巡査を小林隆さんが演じている事に今回始めて気がついた!妙な話だけど、向島巡査は頭の中できちんと認識されているのに、それが小林隆だとは今まで全っっ然分かっていなかったよ!