時をかける少女

時をかける少女 [DVD]

原田知世主演の角川映画版です。小学生の時見た以来？「誰？誰なの！？深町くん？」とラストの理科室しか覚えていなかったことが判明。
和子役の原田知世と深町くん役の高柳良一があまりにも棒のため、見ていてドキドキするけれど、それもほんのりとした青春の淡い色合いか…と思うと妙に納得できた。とにかく原田知世は物凄く可愛い。その可愛らしさを見せ付けられると多少の棒も問題ないとさえ思わされる。ただ、残念なのは個人的に深町くんをカッコイイと思えなかったので、和子の気持ちにはあまりなれなかった。これはあくまで私の趣味の問題だが。「深町くんよりゴローちゃんの方が良いじゃん！」と子供心の思ったことを覚えているが、年をとった今でも「ゴローちゃんの方が良いじゃん！」と思ってしまったところをみると、人の好みはそんなに変わらないものだなぁと思う。
和子が自分の意思で土曜日の理科室へタイムリープする場面〜ラストの理科室までは、さすがクライマックスにふさわしい美しい映像だった。コマ送りで見せられる風景に時間の流れを感じたし、たどり着いた土曜日でのゴローちゃんとの別れ、深町くんとの別れ、最後にゴローちゃんが「芳山くん」ではなく「和ちゃん」と和子を呼びかけているなど、実に綺麗な映画だと思った。
数年後の和子（強烈なボブカット！）が、再びこの時代を訪れた深町くんと再会するが、やはり未来人の深町くんとは結ばれることはないんだよね。それはちょっと切ない。そして、和子を想っている（であろう）ゴローちゃんもまた結ばれないのか…と思うともっと切ない。