のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

岩手旅行

■平泉 地水庵
新幹線の新花巻駅から、平泉へは車で約40〜50分。(高速使用)到着早々、昼食を食べようと手打ち蕎麦「地水庵」へ。ちょっと見つけづらかったため、一度目は目の前を通り過ぎてしまった。ガイドブックによると、「石臼でひく古典そばは10人前限定」と書いてあったので、13時近くに到着したのでは間に合わないかもと不安に思いつつ暖簾をくぐると、何の問題もなくまだ食べられた。運が良かったのか、「10前限定」ではなくなったのか…は未だに謎。


毛越寺
寺よりも、庭園が素晴らしかった。この池に船を浮かべて、管弦を奏でたのかーなどと想像してはうっとりとしてしまった。「遣水」という単語は知っていたが、ここで本物を見ることができて初めて「遣水」を理解できた。貴重な体験であった。


中尊寺
延々と続く坂道を、汗を流しながら上る。すれ違うお年寄りが余裕の顔で下りてくるのを見ては、体力不足の自分が恥ずかしくなったよ…。金色堂の輝くご本尊や見事な細工も素晴らしかったけれど、「棺の中には清衡、基衡、秀衡の遺体が眠っています」という解説を聞いて驚いた。本当にこの下にいるのー!?約1000年前に生きた人が目の前にいる(遺体だけど)というのが不思議であった。



■高館義経
今回の岩手旅行で、ここが一番印象深かった。高館へ続く階段を上りきると、突然視界が開けて北上川が目の前に現れる。この景色に圧倒された。写真に撮ってはみたけれど、こんな下手な腕前ではむしろ撮影しなかった方がマシだと思えるほど。本当に絶景だった!義経が自害した場所とされるのも感慨深いが、芭蕉がここで「夏草や」を詠んだんだなぁと思うと、この場所が物凄く特別に思えてきた。自分たちのほかには誰もいなくて、静かにゆっくりと見ることができたのも良かった。


■高村山荘
高村光太郎が一時期を過ごした家屋が保存されている。周りには田んぼと森しかない、静かで穏やかな場所で、とてもいいところであった。家とはいっても御殿などではなく、狭く粗末な造りの小屋で、真冬をここで本当に過ごしたのだろうか…!と驚くほど。近くに記念館もあり、生活雑貨や知人に宛てた書簡、メモの書かれた名刺多数など、直筆を見ることが出来るだけで若干興奮気味の私。本物が目の前にあるとやっぱり感動するものだ。


■お土産
「わさびが美味い」と連れがいたく感動するので、帰りの新花巻駅で購入。私はわさびが苦手なので良く分からないが、味が違うらしい。一度に食べきれないので、摩り下ろしたものを少しずつ冷凍保存することにした。