のんべんだらりといきましょう

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ロス:タイム:ライフ #9

今回はまた独特の死因…とも思ったけど、引きこもりだとすれば他になかなか死因がないものね。変な矛盾は相変わらずいろいろあるけれど、それでもなかなか死ねずに「いますぐ終了にしてくれよ!早く生まれ変わりたいんだよ!!」とお兄ちゃんが言ったのは、彼が引きこもりであるが故の切実な叫びのようで印象深かったなー。8話の部長編で「頑張ったからこれでいいんだ」と部長さんが言ったのには共感できなかったけど、今回の確実に終わると分かっている12年(11年か)を必死で生きたお兄ちゃんの方こそ、この言葉が似合うんじゃないかと思った。ロスタイムも立派な人生の一部です!ってことで。お母さんと妹がものすごく理解のある優しい人たちで、見ていて安心でしたよ。
主演や脚本家が毎回違うという新たな手法で面白いとは思ったが、やはり「死亡後に与えられたそれぞれのロスタイム」という縛りがきつすぎたのか、回を重ねるほど新鮮味が失われてしまいますね。皆が皆それなりに納得した死を迎えてしまったからかもしれないなー。個人的に面白かったのは、瑛太の演技がよかったカメラマン編、美しくまとまった作品だった幼なじみ編、滑稽さが切なかったヒーローショー編でした。