のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

トライアングル #11

この手の「毎回驚愕の展開が!」「犯人は誰!?二転三転するストーリー」で、視聴者を驚かせる事に重きを置きすぎているドラマは往々にして最後にまとめきれない事が多いですよね…。とか偉そうに言ってみましたスミマセン。もう犯人は丸スケ以外いないだろ?最後の最後で「実は、犯人は課長!」とかだったら暴動を起こす!(←どうやって!)くらいの気持ちで見ていたので、真犯人の正体はもういいから、その動機を教えてくれよー!と若干イライラしていた最終回序盤でした。
そして、お楽しみの動機は「25年前、妹の自殺」「葛城への恨み」だった。う、うーん、まぁアリなんだけど、やっぱり唐突過ぎるというか…さりげなく伏線はっといてくれればもっとスッキリできたんだけどなぁ。そんな恨みがあったなんて視聴者は誰一人として想像する事はできなかっただろうね。でも、小日向さんの演技が良いので力技で押さえ込んだ感じでしょうか?葛城パパが死んだ妹の事をほとんど覚えていなかったと聞いた時の、狂気や絶望や憎しみなどの黒いものが溢れてきそうなあの表情が印象的だったなー。最後に「一緒にやって楽しかった、犯人が俺じゃなかったらって思ったよ」と丸スケが告白したけれど、今となってはそこをもっと見たかった気がする。誰が犯人か?じゃなくて、丸スケが犯人らしいと最初から匂わせておいて、そんな中での郷田・丸スケ・クロスケのトライアングルの繋がり、「犯人が他にいれば」と思った丸スケの気持ち、25年前から人を信じる心を失ってしまった郷田の葛藤と丸スケへの信頼、その2人を繋ぐクロスケ、という風に描かれていれば、中盤で「もう誰も信用できない!」と暴走する郷田も納得できなような気がする。
そうそう、警察全体を揺るがす事実が良く分からなかった。刑事事件を隠蔽していた…らしいんだけど、新藤が容疑者として浮上するとあわてて事件がもみ消されるのは何でなんだー!その上層部と新藤のつながりを教えてくれよー!
クロスケパパは、最後はいろいろと美味しいところを持っていきましたね。辞表を手に郷田と丸スケを引き合わせ、息子の写真を見て初めて微笑むというとてもステキなパパさんでした。あと、秋本の手紙。とても丁寧な字を書く人だなーと思っていたら、「来ました」の「来」の書き順が違ってて、最初「未」を書こうとしているのかと思ったよ。