のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

魂のゆくえ くるり

魂のゆくえ

魂のゆくえ

全体的に粒ぞろいで落ち着いた印象でした。ピアノが前に出てくる曲もあり、ゴリゴリしたサウンドじゃないのでそう感じたんだと思う。粒ぞろいというのは1曲1曲がしっかりしているという意味で、そのせいか「突出した1曲」というのは無かったかも。、場外大ホームランはなかったけれど、三振も絶対にないんだよ!というような。でも、私は好きですこのアルバム。何というか丁寧に作りこまれているアルバムに思える。
「つらいことばかり」はイントロのピアノもその後に続くメロディもすっごく好きだ。どこへ音が飛ぶのか分からないようなちょっと不思議な感じがたまらない。「つらいことばかり」のアウトロ後、再びピアノの音から始まる「さよならリグレット」。この流れがすごく良い。「デルタ」とその後の「魂のゆくえ」も好きだ。このペアは、それぞれセットで聴いてしまう。
このアルバムを作ったバンドが『THE WORLD IS MINE』や『アンテナ』や『NIKKI』や『ワルツを踊れ』も制作してきたってのが何だか不思議な感じです。例えば「民生らしい曲」とか「スネオらしい曲」というのは、感覚的になんとなく分かるし、自分の中に答えもあるのだが、「くるりらしい曲」っていうのは未だに漠然としていてよく分かっていない。まだまだ聴きこみが足りないのでしょうか!