- 作者: 望月ミネタロウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2009/06/23
- メディア: コミック
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脳に障害を持つ少年少女たちの物語。思ったことを何でも口にしてしまうハシ、時と場所を選ばずオーガズムがきてしまうハナ、人間を認識できないマリ、自分はスーパーマンだと信じている英雄。1巻を読んでもこの物語がどこへ進んでいくのか分からなくて、不思議な読後感。
以下、ネタバレもあるかもです。
ハシやハナの症状が派手なので目立っているけれど、個人的にはマリちゃんの世界が一番気になった。彼女の世界には人間がいなくて一人ぼっちなんだけど、ちっとも寂しそうじゃない。元から他人がいないから、寂しいなんて気持ちは持っていないのかな。でも、指揮棒を振る彼女があまりにもいい顔をしていて、あの場面の開放感が好きです。
記憶障害の青年や二本木も良いなぁ。特に二本木(患者だよね?)。密かにツボにくる。玉木先生のお子さん、顔を見せる事もなく、チラッと出てきても黒く塗りつぶされているし、それに意味があるのかな。ちょっと気になった。あと、ハシの描いたマンガの続きが読みたい。