- 作者: いくえみ綾
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2009/07/24
- メディア: コミック
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以下、ネタバレもあります。
- ACT10カンナ編
カンナとロクかー!やっぱりそうなのね…。未だにロクが苦手なものだから、素直に喜べない自分がいる。なんでこんなにロクが苦手なのかというと、結局ロクが何を考えているのか良く分からないからなんだと思う。でも、カンナを救うたった一人の人になるのならば、きっと今後びっくりするほど魅力的な姿を見られると思うのでそれを期待しております。カンナもカンナで肝心な事は隠されてきたんだけど、それでもカンナを取り巻く人々を描くうちに曖昧だったカンナ像がかなりはっきりしてきて、今はすごく応援しているし幸せになって欲しいなぁと心から思うようになりました。あの時カンナはハルタの事をどう思っていたのかは、未だにはっきりと明かされないけれど、そこが「しこり」なのかな。
序盤にカンナとハルタの中学生時代が描かれていたけど、ただでさえ亡くなってしまった人にはちょっとやそっとじゃ勝てないっていうのに、あんなにも破壊力のあるハルタを見せてしまって、それをロクに越える事ができるのか!?と心配になるくらい魅力的だった。キヨが「落ちたら戻れない穴なんてないよ」と言っていたが、その半年後の事を思うと重い言葉だった。もちろん、ハルタもキヨも当然知る由もないことなんだけどさ。あと、ちゃんと中学時代に一恵ちゃんもいたのが嬉しかった。キヨと一恵ちゃん大好きだ!10巻を読んだら、1巻のカンナ編をもう一度読みたくなって手に取り、その後4巻の一恵編に飛んで、一恵の「うらやましかったあの人がずっと」の場面で泣いてしまった。あそこは何度読んでも泣けてくるよ…。
百加と古屋が今でもカンナとつるんでいるのに安心した。