のんべんだらりといきましょう

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リミット-刑事の現場2- #3

啓吾、完全に堕ちました。ストーカー男に「見返りを求めない愛」などと無償の愛を唱えている啓吾を見て本当にハラハラした。ストーカー男を説得した、救済したと満足気な啓吾を突き落とす展開がこの後待っているんだろうなぁというのは分かったし、最悪ストーカー被害者が殺されてしまうんじゃないか…そうなったら立ち直れなさ過ぎるとビクビクしながら見てしまった。でも、啓吾のあの「見返りを求めない愛」の説得、もちろん正しいのは分かっているけど、ストーカー男じゃないが「あんただって同じじゃないのか?善人の皮をかぶっているだけじゃないのか。あんたの心の中にも独占したいとか自分のものにしたいという欲望はあるんじゃないのか」と正直言いたくなってしまった。いや、私は決してストーカーではありませんが!ストーカー男に対峙する啓吾自身も自分に言い聞かせるようにあの話をしていたからそう思ってしまったのかな。相手に反論させるような隙を作ってしまったのかな。
ストーカー男が被害者を襲った時、啓吾が「自分の恋人すら信じられない男が、他人を信用なんてできるわけない」みたいな事を言われたのには唸ってしまった。見事だなぁ。ただ単に、説得できたと思った犯人に裏切られるだけでなく、啓吾の信念というか縋っているモノを「それはウソだ!」と暴かれたという2重の苦しみが待っていたわけだから。
梅木の婚約者が殺されてしまった事件の概要が、想像以上にヘビーでちょっとショックだった。忘れられないのも、あれほどこだわるのも分かる、納得できる背景だった。犯人との対峙が、楽しみでもありどんな事になるのか怖くもある。