- 作者: 室井大資
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2009/11/16
- メディア: コミック
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デビュー作の「海外列車」は、あとがきによると「最後まで漫画を仕上げた2作目」だそうですが、2作目でこんなにすごいんだーと驚かされました。無駄なものがなく、それでいてぎっしり実のつまったデビュー作。室井さんの作品を読んでいる時に感じる読後の余韻は、この頃からすでにあったんですね。
「ザ・グレートエスケープ’00」も面白かった。世界が終わる30分前のあっけらかんとしたテンションが心地よかったです。「バーン!ベイビー!バーン!!」と放火する青年と、放火された家の主が一緒になって燃え上がる炎をキレイだと言いながら見ているのが、ちょっと切なくて印象に残っている。
初期の絵柄は今と全然違っていて、多分他の漫画家さんの影響を受けていたんだろうけど、私は今の方が断然好きです。