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幻覚ピカソ 3 古屋兎丸

幻覚ピカソ 3 (ジャンプコミックス)

幻覚ピカソ 3 (ジャンプコミックス)

最終巻。綺麗な終わり方に思わず涙してしまいました。杉浦君の話から最後のエピソードまでは、一気に盛り上がっていった。これまでの事を踏まえたピカソの変化や成長、タイトルの意味、千晶との会話など、見事にいろんな事が収束されていき切なくて気持ちの良いラストになっていた。暗闇で涙し、葛藤するピカソに思わずもらい泣き。
あとがきに「ジャンプらしくでも、売れそうでもなく、古屋さんらしい漫画を」という編集者の言葉によって生まれたと書いてあったけれど、この漫画を最後まで読むと、実はとてもジャンプ向きな作品だったんじゃないかなぁと思えてきます。自分はもういい年なので、登場人物の悩みや苦しみを理解しても、共感するまでにはなかなか至らないけれど、今まさにピカソと同年代の人たちは、いろいろと感じるものがあるんじゃないでしょうか。
バー下の絵も泣かせます。