のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

鉄の骨 #2〜4

2話
良い味だしてた遠藤課長が早速飛ばされてしまってがっかりだ!遠藤&富島ペアで入札失敗のリベンジに燃えるのかと思ってたのに!課長代理になった西田が、これまた上には深く考えずに調子のいい事を言い、下には人扱いしないような偉そうな物言いで順調にイラッとさせてくれますね。何か失敗をやらかすんじゃないかとハラハラしましたよ。そうなれば失敗のしわ寄せは富島に回ってきちゃうんだろうし。同じくイラッとさせられたのは萌ちゃん。恋人を心配する気持ちは分かるが、談合が犯罪だと分かっているなら他人(宅間さん)にペラッと話すもんじゃないだろう…。彼女が話した事によって富島が窮地に立たされたらどうするんだ。
才気走った若社長の高橋一生良かったなー!正論なんだけれども、どこか信用ならない不敵な面構えが素敵です。トキワ土建の下請けには利益の出ないような金額で交渉、入札価格も常務がビックリするような状態…ってどういう仕組みになってるの?儲けの出ない結果でもいいの?一谷組を潰そうとしている人たちがトキワ土建の金銭的なバックアップにでも回って、とにかく一谷組排除が最優先課題にでもなっているという事なのでしょうか。
下請けの件では感情をむき出しで詰め寄った富島を一喝して完全無視するかと思った常務が、以外にも人情派(昔気質?)だった。


3話
オヤジたちの白熱した談合バトルが面白かった。小池さんはあの渋い面子に混じってよく頑張っているなと思います、ホントに(←上から目線すぎ)。伊豆の談合会議では、他社が課長クラスなのに一谷だけ常務参加でプレッシャー与えていたが、相手も会社を背負っているわけだからそう簡単に折れるはずもなく。富島側とボスに挟まれ苦悩する真屋建設の長岡さんの見せ場も良かった。そんなカッコイイ長岡さんが次回大ピンチ!富島が頑張ったところで助けられるのだろうか…。
小池さんの土木課営業に対して、否定→戸惑い→使命感となっていく感情の変化が見事。常務に「自分で決めろ」と言われた時に「一筋縄ではいかない仕事には、一筋縄ではいかないやり方が必要だと思いました!」と言った時の表情にビックリした。こういう顔もできる役者さんなんですね。
富島の決意、常務の信念、オヤジたちの必死な戦いを、あっさりと覆す議員と流されてしまうボンクラ社長の行動が切ないなー。小市さんの参加も楽しみです。


4話
泣けた。きれいにきれいにフラグを立ててくれた長岡さん、分かっちゃいたがやっぱりショックだったなー。「もとの流れ(調整)に戻す」と責任感とやる気を見せてくれた長岡さんだが、あまりにも真面目で誠実だった故か「政治家が入ると(談合が)汚れる」と言っていたのが印象的。自分の落札した橋を裸足で歩いたエピソードをいい話だなーと単純に思ってしまったが、再登場した遠藤課長に「俺が取ったと胸を張って言え」と言われてハッとした。そうだよね、誰にも言えない事をやっているんだよね…。かつて完全に談合に染まっていた遠藤課長が言うからこそ、富島も感じるものがあったんだろうし。
検察の取調べが怖すぎてドキドキした。悪い事やってるのは長岡や富島なのに、あのねちっこい尋問が恐ろしかった。小市さんいい仕事しすぎ!そりゃあ、長岡さんも富島もブルブルと小動物のように怯えてしまうさ。
常務の気合の入った「ガチンコでいく」が燃えた。このドラマ、毎回毎回引きが上手いなーと改めて感心。ピリピリした重い雰囲気の中最後に流れる柔らかいエンディング曲も良かった。この曲に救われた感じ。
萌ちゃんのロンドン行きは、本当にどうでもいい…。談合を一番外側から見つめる立場で、一般的な倫理観を持つ人の代表なんだろうけど、上司が出てきて「俺と一緒にロンドンに〜」はちょっと余計な気がした。正直、それどころじゃないよ!っていう。