サユリ 1 押切蓮介

サユリ 1 (バーズコミックス)

怖かった…。うっかり忘れてたけど、私ホラー苦手だった！『ミスミソウ』のような人間VS人間の争いや狂気はまだ大丈夫なんだけど、正体の分からない「何か」がジリジリと迫ってくる様にビクビクしながら読んでました。読んでる途中で不意に携帯が鳴ったものだから、本気でビクッとなった。
「僕の家族が死んでいく」と帯に書かれているように、マイホームを手に入れてこれから楽しい生活が始まるはずだった家族に次々と襲い掛かる恐怖の物語。何の問題もない仲の良い家族が「何か」によって破壊されていくのだが、とにかくその順番も恐怖心を煽るために十分に考えられたものだったし、解決の糸口になるかも？と一瞬の安堵をもたらした少女も今のところは無力である事だけが印象付けらてしまったし、救いの光が全く見えないところがまた怖い。1巻のラストはまさに絶望しかなかった。追いつめられた少年が、この地獄からどう脱出するのか、できるのかが気になります（怖いけど！）。2巻で完結するそうなので、それもちょっと安心した。何巻もこの恐怖に耐えられるほど心が強くないからなぁ。