のんべんだらりといきましょう

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モリのアサガオ #3

さすが平田満。期待に違わぬ熱演でした。殺人を犯した理由に同情の余地があり、自分の罪を受け入れながら心穏やかに過ごしてきた一面を見せつつ、激情を抑えきれずに中学生3人を撲殺した時の表情や若林さんに被害者両親の真実を知らされた時に怒りを露にして詰め寄った時の演技には、「人を殺した」者の持つ圧倒的な迫力があった。
星山の死刑を見せて「死刑の意味は」と考えさせつつも、今回の冒頭では、おそらく理不尽に他人の命を奪っておきながら「俺たちを殺すのか」と喚き出す死刑囚の姿を見せたり、笹野と被害者親の感情を丁寧に見せたり、否定、肯定のバランスが上手くて面白い。どちらか片方に傾きすぎると、意見を押し付けられているようで見るのが辛くなってきそうだが、今のところそれがないのが嬉しいです。
及川の恋人は、死刑囚に近すぎる及川とは逆の立場からの意見を述べるポジションなんだろうけど、彼女のあの意見が一般人ならまだしも、新聞記者だと思うとちょっと安っぽく感じてしまうのは、新聞記者という職業に期待しすぎなのかな。
このドラマがARATA頼みのストーリーだったら、ARATA出番が少ないよー!とそろそろ痺れを切らした頃だったかもしれないが、キャストが充実しすぎていて全くその事が気にならないのがスゴイ。次回のメインはツダカン&釈さんですよ!