のんべんだらりといきましょう

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爛爛 いくえみ綾

爛爛 (マーガレットコミックス)

爛爛 (マーガレットコミックス)

「爛爛」と「今日はまっすぐ帰らない」の2作収録。「爛爛」は可愛かったけど…うーん、よく分からなかった。可愛い女の子のちょっと不思議なファンタジーと見せかけて、実はホラーかミステリーなのか!?と思ったりもしたけれど、やっぱり「可愛い女の子」モノで終わったような。カバー絵は可愛い!
「今日はまっすぐ帰らない」は面白かった。短編だけど、フルカラーで綺麗。
以下、ネタバレもあります。


「爛爛」、何となく安野モヨコ先生っぽさ(というか『シュガルン』)を感じてちょっと乗れなかった。モヨコさんの漫画は好きですが、だからこそ別にそれをいくえみさんで見る必要はないっていうか。琥珀もその正体が見えなくて、「消去」しようとする黒い感情とフワフワした雲の上にいる感情が極端すぎて謎だった。消去しようというその日の気持ちがそんなフワフワお日様みたいなものになるものかな。最後の笑みとあずきが見たものは何だったのかも気になります。おお、面白くなってきた?と思ったら終わってしまって残念。全く似てない一卵性双子も、何か秘密があるかと思ったが、特に説明なかったですね。有平が素晴らしくいいヤツだったのは見所。