リヴィングストン 1 片岡人生・前川知大

リヴィングストン(1) (モーニング KC)

人間に宿る魂＝魂石を、時に回収し時に生かそうとする掃除屋。魂の救済と同時に肉体の消滅を行う天使と悪魔が同居したような仕事をしている桜井と天野の物語。
絵も好きだし、設定も面白そうなんだけど、もうひとつ盛り上がりに欠けた印象でした。感情の希薄な天野ととても真面目な桜井の温度差によって生まれるやり取りも見所のひとつだと思うんだけど、桜井の考え方がうまく理解できなかった。自殺を止めようとする、関わらないといいつつ自首しようか悩む男に手を貸してみる、と現世を大切にして欲しいと考えている人なのかなーと思ったら、3つ目のエピソードでは「裏技」で解決してしまったのにビックリした。魂さえ無事ならその入れ物は関係ないと割り切ってるくらいなら、悩めるキャラにする事もないような…。いや、でも魂を保護する事が彼らの仕事だから、それを最優先してするのは間違ってないか。