のんべんだらりといきましょう

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魔法少女まどか☆マギカ

なんとなくのあらすじは知っていたので、導入部はそれほど驚かされることなく淡々と進んでいった。が、3話終盤以降の暗黒展開が面白くて、続きを続きを!と一気に見たくなる吸引力がありました。面白かったー。
魔法少女たちがみんな良い子、魅力的な子で、彼女たちの行く末を見ているのが辛かった。特にさやかと杏子の件は物語の核心に迫る展開も担っていたので、8話〜10話は本当に強烈に残っている。人魚の魔女が一切まどかの呼びかけに反応を見せず、ただただ演奏を聴いていたいという願いに忠実に活動しているのが切なかった。杏子によって救いは感じたけれども、甘く優しい展開が用意されているわけでもなくその救いをもたらすために必要な代償は大きくて重かった。それは終盤で見えたほむら、まどかの選択でも同じく。魔女の正体が分かった後になると、ワルプルギスの夜の巨大さに一体どれほどの願いを抱き、どれほどの呪いを抱えてしまったのか…と考えてしまい、哀しすぎる戦いに見えた(ほむらの奮闘は映像的にも見ごたえあったけれども)
キュウべえにはイライラさせられっぱなしだったが、インキュベーターとしての使命や思考には一貫性があったので、ブレのない行動にはある意味納得させられた。それよりもまどかの揺れる気持ちの方にストレスがたまったかも。見てるこちらは、ほむらの行動やさやかの気持ちなどを知っているので、それが分からず流されそうになるまどかを見るたびに「なんでだー!」と言いたくなってしまった。優しくて素直な女の子だからこその迷いとは分かっているし、まどかが魔法少女になるまでの物語なんだから仕方ないとは思っているんだけどね。
面白い作品でした!