のんべんだらりといきましょう

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リーガル・ハイ #3

理想に燃える若い新人のほろ苦い失敗談は、ややもすると「力もないのに口ばかり。結局周りに迷惑かけただけ。鬱陶しい。」などのイライラする展開になる事が多いけれど、黛の場合はそれが感じられずとても面白かった。程よいバランスと、無理や無謀を押し付けずに誠実に仕事をこなしている様に、成り行きを温かい気持ちで見守る事ができた。黛の訴訟と同時並行で、同じような無理難題パターンの古美門の訴訟を見せて(『情熱大陸』っぽい番組の撮影も兼ねつつ)、しっかりとコミカルかつ爽快感のある展開も用意していたのも上手いなぁと思った。古美門の、相手弁護士の主張をまるでオセロのコマのように綺麗にひっくり返し完膚なきまでに叩き潰すのには笑ったなー。
古美門曰く「朝ドラのヒロイン」と称された黛だけど、そのはりきりガールぶりを仕事面だけしか見せていないのもとても見やすいです。ガッキーを使うからには、例えば「寝坊して寝癖がついた頭を見ながら歯磨きをするガッキー」だとか「お風呂上りでぬれた髪にタオルを首にかけ、冷蔵庫から水のペットボトルを取り出して一気飲みをするガッキー」などの映像が挿入されてもおかしくない気がするんだけど、そういった仕事とは無関係な描写が一切ないのが良いですね!というかそういうのは、このドラマでは古美門の担当か。