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焔の眼 1 押切蓮介

焔の眼(1) (アクションコミックス)

焔の眼(1) (アクションコミックス)

敗戦後異国の支配下に置かれ日本人が奴隷のような生活を強いられているのですが、その虐げられる様が痛々しくて、そこでも押切先生の魅力が爆発していました。その残虐さや苛立ちをスカッとさせてくれるのが謎の大男クロの存在でした。特に後半の激しい展開の結末は、不安や苛立ちをためてためての大爆発だったのでその圧倒的な展開にスッキリした。緊張感の解放だったり、逆に緊張感のマックスだったりする大ゴマの効果がすごい。押切先生の見開きページって迫力あるなといつも思います。
毎回のように強姦されそうになる沙羅はさすがにお約束過ぎるんじゃないかという気もしますが、そんな状況の中でも決して涙を見せなかった彼女が耐え切れず涙を流す事には大きな意味があったと思います。あと、クロは圧倒的な強さがあり、その風体は人間離れしていて不気味ではあるのだけれど、どこか微笑ましいと言うか、愛すべき脳筋キャラっぽさがにじみ出てて良いですね。