のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

リーガル・ハイ #11

冒頭のきれいな黛、きれいな古美門のエレガントな会話はどんな夢オチなの…と思ったら、夢じゃなかった!夢どころか、さらに恐ろしいカウンターが待っていた!相手側の弁護を引き受けていたとは、本当に容赦ないな古美門先生。
最終回は黛VS古美門の直接対決、そして正道VS邪道対決となっていた。案件そのものはいつもよりもサラッと描写して、いかにして黛が己の道を突き進み、そして壁にぶつかって玉砕するかが丁寧に描かれていました。黛が得意とする、そして唯一の勝利の可能性があった「北風と太陽」作戦が、これまで見てきた道のりのそのままで嬉しくなった。大貫先生や古美門の父親だけでなく、影の薄い検事(正名さん)まで黛軍に参加してくれるとは思わなかった。気持ち悪いが頼りになるぜ、影の薄い検事さん(名前知らないけど)!欲を言えば京香様のお顔も拝見したかったけど、海外在住なので仕方ない。きっと圭子・シュナイダーらしいアドバイスがあったに違いない。
裁判結果としては敗れたけれど、黛の「理想は現実を越える」という熱い演説に対して、「何かありますか?」と問われた古美門の口から出た言葉が「ありません」だったというのは、黛が古美門を負かしたって事だよね。あの時の堺さんの表情と声色、間の取り方に痺れた。黛スケッチをしていた男の人が渡したノートを、穏やかに見つめる場面も良かったな。
古美門と三木の確執の原因が、可愛い可愛いハムスターだったというのに笑った。でも、そんな事かよ!というツッコミと同時に、三木にとってだけでなく古美門にとってさえ、人生に影響を及ぼすくらい重大事件だというが伝わってきて、笑えるんだけどその滑稽さが妙にしっくりきてしまった。三木は古美門を倒す事が生きがいとなり、古美門はその罪悪感から止まる事ができなくなってしまった。大の男が泣きながら殴り合うほどの事件なのか?と思いつつ、当事者にとっては心に闇を抱えるほどの深刻な事件であったのねと。
沢地さんが最後まで最強で素敵だった!二人を散々煽ってた理由「男のケンカが好きだから」ってのも、「真実はいつもコメディ」なわけですよね。法廷に立ち弁護士古美門とガチでぶつかっても、決して負けないしたたかさ。はーかっこいいわ〜!抜かりなくメールをちゃんと用意している沢地さんすげえな。おっぱいもすごいけどな!
キャストの熱演はもちろん、脚本、演出全てが見事なドラマでした。本当に見ごたえあった!