のんべんだらりといきましょう

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神はサイコロを振らない #8

どうすれば10年前に戻った時にブラックホールを回避できるか?の会議で、菊介(武田真治)が発言し、思いっきり却下されていた「メモなどを貼っておく」作戦を私も考えてしまいました。手紙を持たすとかね…浅はかですまん。
うーん、柚子(市川実和子)と昇子(明星真由美)のお笑いコンビエピソードはあまり面白くなかったなぁ。そもそも、柚子がヤス子(小林聡美)に依頼したところから、ポカーンとなってしまいダメでした。会場の手配、チラシの作成、その上、お客をたくさんいれろって、ちょっと図々しすぎないか?そんなに自分達のお笑いのセンスは素晴らしいのか?そういうのは自分でやってこそなのでは。それでも自分で手配した昇子と柚子の間で、互いの葛藤や話し合いがもたれればまだ納得できたのに、ほとんどそこには触れずに「先輩の夢は私の夢です!」で感動の抱擁をされてもかえって興ざめしただけだった。桃子(佐々木麻緒)の「大リーグの誘いを蹴って草野球に参加するようなものですね」と喩えも、メジャーに誘われるような実力持ってんの?と思ってしまい、全く微笑ましい気分にはなれなかったよ…。
それを除けば今回もかなり集中して楽しめました。特に後半、亜紀(ともさかりえ)と菊介の会話も良かったし、なにより「神蔵(ベンガル)夫婦はいなくなる時も一緒」であると哲也(山本太郎)が言った時が一番胸に来た。あの夫婦は2人で寄り添いあって最後を迎えられるが、ヤス子と哲也はたとえ手を繋いでいたとしてもその瞬間がくればあっという間に消えてしまうのを想像したら、無性に泣けてきたよ。ラストの「私と一緒にいてください」でさらにダメ押しされました。
次回最終回なのか!402便の乗客が最後の時を誰と過ごすかは、かなりはっきりと見えてきた。何とかしてハッピーエンドになって欲しいものです。しかし、もし10年前の事故を回避できたとしたら、2006年の人々は一瞬にして人生が変わっているのだろうか?例えばヤス子の隣に何事もなかったように哲也がいるという風に。そして、この10日間(事故直後からの10年間?)の記憶はすべて消えてしまうのだろうか?でも、その代わりになるような事故がなかった10年間の記憶なんてないはずだから…うーん、ゴチャゴチャしてよく分かりません。