マインド・ゲーム
- 出版社/メーカー: レントラックジャパン
- 発売日: 2004/12/22
- メディア: DVD
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以下、ネタバレもあります。
バッドエンドを繰り返しながら延々ループでもするのかと思っていたが、くじら登場というピノキオ展開が始まった時はどうなるのかと思った。でも、その閉塞感と穏やかな幸福があったからラストで眼前に広がる世界に胸が熱くなったのだと思う。脱出開始からの一連の映像はとにかくドキドキした。走り出したくなる衝動。血が騒ぐとはこういうことですか。「外へ出ろ、自分の足で進め、全力で走れ」というのをセリフではなく、映像で強烈に伝えてくるのがアニメーションの醍醐味か。飛び出した西くんが目にした、変わりのない日常の風景の眩しさと、多くの人がそれぞれの人生を生きている様子にグッときた。オープニングの映像が再び流れ、最初に見た時と違ってその意味が分かるとのも良かった。みょんが電車で追いつかれず、ヤクザは店に来ないルートが始まったら、くじらのじいさんは一人ぼっちで出られないままなの…?と心配になったが、じいさんは1人でもちゃんと脱出できていたので安心したよ。見終わった後、清々しい気持ちになれる作品だった。