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プリンシパル 3 いくえみ綾

プリンシパル 3 (マーガレットコミックス)

プリンシパル 3 (マーガレットコミックス)

面白かった。だが、読み終わって胸が痛くなった。何でだ。
以下、内容にも触れています。



和央みたいな人が隣にいたらいいよなぁと散々思わせておいて後、和央と弓ちゃんの強い思いを見せられたからか?その上、弦と春歌の間にも居場所がなくていたたまれなくなったからか?糸真の恋が全く成就しなさそうで、それどころかドラマに全く絡めていないんだけど、そこに共感できてしまったんだろうか…。外側から見てるだけって、糸真の立場は完全に読者視点だものなー。ポップに描かれているけど、あの疎外感や孤独感って相当ヘビーだと思う。自分が誰かの1番であるってやっぱり安心できると思うんだけど、今の糸真にはそれがない。みんながみんなバラバラならばそれも気にならないだろうけど、お父さんには和央ママが現れ、和央には弓ちゃんだけ、弦の一番は当然和央だけど春歌もいるってのを目の前で見せ付けられると、自分って…となるよねぇ。みんなもちろん糸真を必要としているとは思うけど、それは糸真が欲しがっている居場所とは違う気がするし。
ヒロインのはずの糸真が、タイプの違うイケメンキャラに挟まれてハーレム状態でチヤホヤされるどころか、まるで蚊帳の外って切なすぎる。こんな少女マンガを描くいくえみ先生すごいわ!和央はもはや手の届かない相手だろうから、弦との間に何か起こるのかな。でも、いくえみ先生の場合誰とも上手くいかないパターンも考えられるからな!あ、弦は短髪の方が好きです。あと、春歌の打たれ強さは尊敬に値するよ。