のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

3年B組金八先生

本編3時間って長いよ!2時間15分くらいで十分だったのではないだろうか。卒業式はいいとしても、最初の1時間がだるかった。
一応数回の見逃しを除いて今シリーズずっと見てきたけど、感想の言いづらいドラマでした。
感動の最終回のだったけど、私はじわっとなるくらいで泣けはしなかった。あ、伸太郎はよかったよ!このシリーズで泣かされそうになるのはいつも彼のおかげだった。上手いし、表情も豊か。私情だらけの答辞だったけど、あの熱演はさすがにじーんときたなぁ。
以下続きますが、異様に長いです。
最終回は、しゅうは卒業式に出られるのか?と金八は退職するのか?が焦点。
しゅうの少年院送致は妥当でしょう。あれで保護観察だったらドラッグに対する意識を高める役割にはならないと思うし。思わず笑ってしまったのは、鑑別所の鉄格子の中で「ひとりソーラン節」をダイナミックに舞っていた場面。感動場面の一つなのだろうけど、私は「看守さん、早く来てー!しゅうに幻覚作用がー!!」というツッコミを入れずにいられなかったよ。
金八の退職問題。私は金八は退職してもよかったと思っていた。「退職願い→先生辞めないでー!→やはり頑張ります」のパターンに飽きてきたというのもあるけど、今回の金八はあまりにも力及ばない場面が多すぎたような気がしたから。「老い」や「今までのやり方が通用しない」というのが描かれていたようだが、「今までのやり方」すらしていなかった印象を受けた。しゅうがドラッグに溺れていく間、金八はしゅうの家で一緒に過ごしていたはずなのに、全くその異変に気がつかなかったのは「今までの金八」ならなかったのではないかな。しゅうも異変の兆しを見せたり、サインを送っていたと思われる場面もあったような気がする。すぐにドラックとは気がつかなくても、異変に気がついてもっとしゅうに関わっていって欲しかった。
学校で禁断症状の出たしゅうを使って、「ドラッグの恐ろしさ」を伝える授業を敢行したのも違和感があった。確かに壮絶で、あれを見たら薬には手を出さないだろうけど、しゅうにしてみたら単なる晒し者?しゅうを助けたいなら他の生徒のいない場所でしゅうと2人じっくりとやりあえばいいのに、あの授業はしゅうを薬中のサンプルにしているだけに見えてしまったよ。
その後、踏みこんできた来た警察から逃げようとするしゅうを庇うように警官たちの邪魔をする金八には「ええ〜!?」と思わずにはいられなかった。加藤の時とは違ってしゅうは明らかに法に触れる行為をしており、それを立ち直らせようと金八は訴えていたんじゃないのか?逃げるしゅうを手助けしてどうするよ。あそこはむしろしゅうを止めた方がいいのでは。
ということで、もうそろそろ金八も引退でよいのではないかなぁと思ったわけであります。しゅうを立ち直らせるためにそばにいてやりたい…というのでも視聴者は納得できたような気がするし。
軽度の発達障害を持つヤヨも中途半端な感じであった。障害の程度が話によって都合よく変えられているような気がして。初期はクラス内の不穏な空気に反応してパニックを起こしていたヤヨが、あの激しいドラッグ授業の時みんなと一緒にいて神妙な顔をしているのは一体…?進学、就職のあたりも、「ヤヨが可哀想じゃん!」で話が進みそうになっていたのには驚いた。結局就職に落ち着いたけど、養護学校に行くにしても高校にいくにしても、様々な準備が必要なはずなのになー。もしかしたら本当はもっと話が膨らむはずだったのに、うまく運ばなくて「癒し担当」にされてしまったのかなぁ、ヤヨは。
これは素朴な疑問だが、前半〜中盤までクラスのまとめ役は伸太郎と3Bs黄色だったような気がしたのに、終盤には黄色が言うような台詞がほぼ3Bs白色に振られていたのは何故だろう?黄色の男子でよかったのになー。分別もあって、でも中学生らしい青さもあっていいキャラだとおもっていたのに、最後は存在感が薄くて残念。
虐待、飛び下り、ヤクザの追い込みとドラッグなどセンセーショナルな話題を次々に持ってきて、それがまた「より過激に!」といわんばかりで鼻についた部分もある。それよりも伸太郎の給食費問題や、和光と孝太郎の話、車掌のトラメガの話の方が好きだったな。これ以上耳目を引くネタを持ってくるとすれば、もう悲惨な刑事事件を使うしかなくなってしまうのではないのかなぁ。とりあえず次のスペシャルは、しゅうが少年院から出てくるエピソードで決まりですか?
最後に一言、千田校長はー?