のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

汚れた舌 #1

面白かったなー。すごいですよ、これが内館牧子節ですか。久しぶりに当てられました。でもこれってまだまだ序の口なんでしょう?濃厚な1時間だった。演出する人も分かっているんだろうね、内館脚本そのものと視聴者が求めているものを。

  • 「舌はしゃあしゃあと嘘をつき」千夏(飯島直子

初回はまだまだ印象薄かった。他のメンバーが濃すぎるせいでもあるが。金沢の大学に行っていないというのには、母親同様すっかり騙されてしまいました。「白川を殺せ」と呪詛を聞かされ続けてたから、「このドラマってもしかしてサスペンス?」と思ったところで密会が始まり、やはり愛憎ドロドロドラマだと再認識。

  • 「舌は相手が弱いか強いかに敏感で」耕平(加藤浩次

今のところそんなに悪い人には見えなかったなぁ。オープニングの能面の中から現れた顔がかなり怖かった!いや、加藤浩次だって分からなかったよ、あの表情どうやって作ったんだ。

  • 「舌は小判に似て、金しか信じない」弘子(森口瑤子

第1話のMVP。強烈だなー!!気に入りました。してやったり顔で煙草をぷかーとふかすのもよかった。高笑いしたかと思えば大泣き、文房具をぶちまけて「下品ね!!」、杏梨への嫌がらせネタのためゴミ箱を漁る、始まったばかりだというのにすごいキャラだ。で、なんでエマニエル夫人椅子なの?

  • 「舌は満たされる事なく貪り喰い」杏梨(牧瀬里穂

この女が一番ヤバイ気がした。キレたら弘子以上のことをしそうで今から楽しみだ。「羽田の女より?」と耕平を見上げながら何度も確認する表情も驚くくらい美しくなくて、牧瀬里穂も頑張ってるなーと。

怖いよー。怖さでは弘子、安梨以上だよー。それって一番病気っぽいからそう思えるのかな。熱湯鍋から布巾を取り出すときの無表情さ。あの鍋に頭でも突っ込むんじゃなかってヒヤヒヤしてしまった。

  • 「舌は当然のごとく二枚使われ」光哉(田中圭

弘子に苦言を呈している風だから割と常識的な子かと思いきや、あの壮絶な愚痴を聞いて部屋を出て行くでもなくベッドの横に腰掛け手を握るって…。「ママ」とか言っちゃっているし、そっち系の子?と余計な心配をしてしまう。

  • 「舌は剣となって、毒ある言葉で人を殺す」白川(藤竜也

一瞬しか出ないので、まだ謎だった。


何か全体的に手が怖い。オープニングの千夏の真っ赤なマニキュアや、耕平と抱き合っている杏梨の手が弘子の手になったり、ママの手を握る光哉の手、耕平と杏梨の手が白川と千夏の手になったりと、強調されている手が意味ありげで怖いー。