のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

神はサイコロを振らない #7

余命半年と宣告された神蔵(ベンガル)が、402便に乗ったことで10年後の綾瀬(城田優)に会うことができた。誰にとっても不幸としか思えなかった402便の事件が、神蔵にとっては「神様からの贈り物」だったという展開は非常に上手いなぁと感心してしまった。ただ、気になったのは、綾瀬を探しにいったヤス子(小林聡美)が一度は偽者を神蔵の前に連れて行ったこと。亮くんのパパ(鶴見辰吾)の時なんてホームレスとなっていた彼にあんなに必死になって食い下がったのに。昔の事を思い出したくないとう言う綾瀬の気持ちを汲んだというのは分かるのだけど、だからといって今度は神蔵に嘘をつくっていうのは意外であった。今までのヤス子なら、綾瀬を説得するか神蔵に本当のことを言うかと思っていたよ。まぁ、その嘘に耐え切れなくて本当のことを話すのだけどね。
クラスに馴染めない転校生をいきなり選手に大抜擢するという荒業を繰り出す神蔵はどうなんだ…とか、外で練習するにはちょっと雨降りすぎだろ?などと暖かいツッコミを入れたくなる箇所もあったが、神蔵に会釈をする綾瀬の場面は良かったなー。あのときの少年が今でも走っているのを目の当たりにしたときの神蔵の心情を思ったら泣けた…。ただ、もう少し綾瀬の側の気持ちの変化も見たかったかも。会うのを拒否していたわりに、あっさり再会を受け入れていたからね。もう一度くらいヤス子が綾瀬に会いにいってくれれば良かったのにな〜なんて思う。
哲也(山本太郎)の「頑張れ」で泣けてきた。何とか消えずにこのまま残れるか、10年前に戻って幸せになるか…して欲しいなぁ。あー、でも戻って幸せになった場合、2006年のヤス子はどうなるのだろうか?やはり一人のまま?
璃子成海璃子)と杏子(高橋恵子)の美人親子には思わず見惚れてしまうなぁ。