のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

白夜行 #9

庭のサボテンの下にあったのは松浦(渡部篤郎)の死体のようですが、その計画はいくらなんでも杜撰すぎだったのではないか?埋めるなら庭いじりしたくらいでは出てこないくらい深いところに埋めなきゃ!それに突然サボテンをくれた隣のおばさん、「サボテン」って!そんなおすそ分け初めて見たよ。少々強引ではないか?とか、あっさりと高宮経由で亮司(山田孝之)を発見した篠塚(柏原崇)には、優秀な探偵になれる素質がありそうだなど、いろいろとツッコミどころもありました。が、それを差し引いても、かなりヘビーで見終わった後どんよりした気分になる内容でした。
雪穂(綾瀬はるか)も亮司も子供を望めない体になっていた…というがズシーンと来た。亮司の方は、父(平田満)と雪穂の現場に遭遇したショックか、父を刺殺した事に対する後悔からか。雪穂もやはり亮司の父による性的虐待が原因なんだろうね。自分達の行為を正当化する一方で、その罰に対する認識も十分に伝わってきた。亮司ができたときは死姦のみだったって…。
そして、後半はとにかく母の愛が重くのしかかったよ。礼子(八千草薫)が庭に隠されたものを見つけてしまった時、激しいショックを受けながらも必死にサボテンとともに再び埋める姿は痛々しかった。母親の強い気持ちが伝わってきて見ていて本当に辛かったよ。すべてを知りながらも雪穂のことを第一に考える礼子を殺そうとしなくても!嘘だろーー!やめてよ雪穂〜!とテレビの思わず懇願。雪穂や亮司がやろうとしていることを知りながら「2人してそのザマか…哀れやなぁ」という一言が重い。全くその通りだよ…。もっとこの2人に説教してやってよー。もう一人の母・美弥子(麻生祐未)が谷口さん(余貴美子)にすがり付いて「いい子だったでしょ!私があの子を殺したんです」と叫びだす場面とコンボで来たものだから、見ているだけで胸が苦しかったです。