いやー、雪穂（綾瀬はるか）も凄いわ。これまでも死姦や仲間を売るなどかなりの黒さを見せてきた亮司（山田孝之）だけど、雪穂のそれはどうみても病的。亮司じゃないけど、早く病院に行ってください。江利子（大塚ちひろ）を襲わせるのだって、元はといえば恋心による嫉妬心。その後は、幸せな江利子への抑え切れない妬みが原因になっているんだけど、これまでの「犯罪を隠すための犯罪」とは違って、どう考えても筋違いだと思う。自分が可哀想なら、他人を不幸にしてもいいのか。それなら、今後生きていくうえで関わっていく人すべてがその対象になってしまうだろう、明らかに。最後の泣きながら「ゴメンネ〜」で、「亮司のためにわざと傷つく事を言ってしまいました」と言われても、だから何？っていうか…どう考えても正当化されないだろ。中途半端に切ないキャラよりも、とにかく黒！の方がまだ見ていてスッキリするかも。
松浦とつるむ→泣いて抵抗→写真→「私が悪いって言うの！？」のコンボは、亮司にも指摘されていたようにわりとみえみえな作戦だよね。でも、カタルシスを感じさせるようなツッコミをいれつつも、最後は雪穂の言う事を聞いてしまう亮司が歯がゆくて仕方ありません。
定食屋（？）に場違いなゴージャス衣装で登場する雪穂の空気読めない感は嫌いじゃないよ。あと、唐沢ママ（八千草薫）の「ちょうムカつく〜」が妙に可愛らしかった。
