のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

アンフェア #11

安本(志賀廣太郎)のおやっさんが犯人!と息巻いておりましたが、全くの好々爺となって無事退職。一切事件に関係なかった…しかも、最後の引っかけも、小久保(阿部サダヲ)の派閥争いに声をかけられていただけだったとは。まったくすっかり騙されましたよ。
で、本当の犯人は安藤(瑛太)か…。犯人が光が反射する中から登場する時は「誰だ?誰だ?」とかなり盛り上がった。誰が来てもおかしくない状態で、勢いあまって「美央ちゃん(向井地美音)が本当の犯人だったらどうしよう?言葉が出ないのもフリなんだよ。それで、氷のような冷たい笑顔でママを見上げるんだよ…!」と軽く妄想までしてみましたが、さすがにそれはなかった(当たり前だ)。安藤が犯人でもおかしくない伏線は初期の頃から見られたので、犯人=安藤については納得できた。安藤の顔が見えたあの瞬間は妙に燃えたよー。ただ、その後急に「可哀想な安藤」になってしまったのは、少々萎えてしまいました。もの凄く可哀想な境遇すぎて、それまでの犯罪で見えた狂気のようなものがすっかり薄れてしまったのが勿体ない。「アンフェアなのは誰か?」というキーワードが最後はあまり生きていなかった気がするし。最後のビデオレターで「僕は混乱してしまうので…」と確かにそれなりの説明がしてあったが、雪平(篠原涼子)への憎しみだけを糧に生き抜いてそれまでに5件の殺人と1件の未遂を引き起こしておきながら、「それで気が済むのなら撃ちなさい」と言われて銃口を下げてしまうのはどうなんだろう。「混乱」の2文字で済ませるのはさすがに無理がないかなぁ。
最終回で男を上げたのは間違いなく山路(寺島進)であった!蓮見(濱田マリ)との会話、事件隠蔽の証拠を提出と渋い!渋すぎる対応。山路と蓮見が恋人同士って…とか思っておりましたが、最後に涙を流す蓮見を見ていたらすっかりお似合いな二人に見えてきた。残念なのは、蓮見と牧村(木村多江)が罰サイトで出会っていたという割には、蓮見は何を罰したかったのか、何で雪平を恨んでいたのかが分からなかったことかな。
毎度毎度怪しい行動で「こいつこそ真犯人か!?」というおとり役に徹したいた薫ちゃん(加藤雅也)、最後まで小物で終わってしまった小久保さん、本当にお疲れ様でございました。あと、牧村に続き安藤まで「遠くへ行ってしまった」美央ちゃんが少々不憫だなぁと思いましたよ。
誰が犯人?という基本的なところで最後まで楽しんで見られたました。こういう展開では状況を混乱させるために撒かれた伏線をすべて回収できなかったのは仕方ないのかもしれない。とても面白いドラマでした。
あー、そういえば、雪平の父親が殺された事件はまったく関係なかったね。