のんべんだらりといきましょう

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氷壁 #6

うーん…奥寺(玉木宏)と美那子(鶴田真由)の破局に向かって進んでいくのは分かるとしても、別れた後に再び八代(石坂浩二)の元へ帰る美那子ってのはどうなんだ。しかも笑顔でお茶汲んでいるよ!複雑な女心は分からん。
北沢の死の真相が、自殺であったのは少なからずショックを受けた。カラビナが壊れたのか?それとも、美那子との恋を悩んでの自殺だったのか?もしくは操作ミス?とは考えたが、奥寺の足手まといにならないために自ら落ちたというのは思いもつかなかった。そうだよね、2人でK2に行く時に確認しあっていたんだよなー。それを最初に思い出すべきだった。遺書を書き、それでも行けるところまでは腕だけで氷壁を登り、ダメだと分かった時点で自らカラビナをはずす…壮絶だ。あの広大な自然の中、遺体って見つかるものなんだね。でも見つかってよかったと思ったよ。
八代の懐の広さと北沢の誠実さだけが印象に残ったラストだ。奥寺が雑誌記者(相島一之)に「俺はヒーローじゃない!」と言っていたが、確かに奥寺はヒーローではなかった。人間的にもまだまだ未熟な男だったんだなーと思う。奥寺の側で彼を支えた南部(伊武雅刀)や北沢母(吉行和子)など、彼を取り巻く人たちがとても暖かかったのが救いだ。
後半、奥寺と美那子の関係に重点がおかれてからは個人的にあまり盛り上がらなかったが、序盤のK2登頂と裁判のやり取りは実に見ごたえあった!山の場面だけで終わっても良かったくらいだよ(それじゃあ、違う話になってしまうが)。原作を読んでみたくなりました。あと、やはり武田真治はカッコよかった…。