のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ホカベン

2話
夫側のベテラン弁護士(石丸謙二郎)の老獪なやり口が貫禄たっぷりで、灯のバカ正直な新人ぶりを見事に引き立てていたなー。お見事です。そして、被害者でもあり加害者にもなってしまった母親、富田靖子の演技が真に迫るものがあってものすごくドラマをひきしてめていたと思う。
「法律は武器、それを使えば楽勝だ」と言っていた杉崎さんだけど、具体的なアドバイスはしなかったんだよね。そんな中灯が取った行動は自らが証人になることだったんだけど、これは「法律は武器」に値する方法だったのだろうか?杉崎さんだったらどうやってこの裁判を勝つのかが知りたかったな。
敏腕弁護士の工藤先生が「クライアントのために」というような事を言っていたけれど、どこまで本気なのか気になるところ。所長は明らかに事務所の利益優先タイプだけれど、工藤先生はキレイごとを盾にして戦う弁護士なのか、それとも本気でそう思っているのか。


3話
このドラマが凄いところは、ゲストの役者がどれも皆ぴったりとはまり役な事だと思う!被害者遺族(依頼人)=鈴木砂羽、加害者の親=朝加真由美、加害者少年の弁護人=田中哲司。ゲストがものすごーくしっかりしているので、灯のウザさが緩和されて事件関係者の心情や行動がより印象深くなる。これゲストが弱いと「灯ちゃん空回りしすぎ!」というイライラするだけの結果になってしまいそう…。
加害者側がかなり極悪だったので素直に宇佐見さんを応援しながら見ていたけれど、終わってみると賠償金を支払う加害者側は自宅を売っても支払いきれず…という「正義って素晴らしい!!」でエンドじゃないところもいろいろ考えさせられる。宇佐見さんの「反省ではなく、償いをして欲しい」も、心に残る言葉だった。相手側の弁護士は、灯との対比でどうしても嫌な感じに見えてしまうけれど、依頼人の希望を叶えるために最善を尽くしているわけだよね。何が正しいのかなんて、一方から見ただけじゃ分からないところもこのドラマの好きなところ。
杉崎さんはあまりにも灯にスパルタ過ぎです。灯の失敗によって依頼人の人生をもメチャクチャにしてしまいそうな勢いなので、もう少し面倒を見てあげて欲しいなぁ〜と思ったり。過去の事件で自殺を図った少女(?)の映像、首吊りって足元だけを映す事が多いけど思いっきり全身を見せていてちょっと驚かされました。