のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

リーガル・ハイ #4&5

4話
は〜〜すごいなこのドラマ。面白い!ドラマの中で、あれ?と思うような引っ掛かりを作っておいて、そのモヤモヤがたまった頃を見計らってちゃんとそのガスを抜いてくれる。それが1つどころじゃなく、2層3層になっているから次々とカタルシスの波が来て、見終わった後の爽快感とか満足感が半端ないです。ホントに面白い。
日照権を巡る建築会社と住民の訴訟。安っぽいリュックを背負ってちょっとくたびれたスーツを着た人権派弁護士が登場し、建築会社側に立った古美門はどうみても分が悪く(訴訟的にではなく、心情的に)どう戦うのかと思ったが、人権派弁護士の野心やプライドを生々しく描くことによって、見てる自分は中立的な立場というか、何が正しいのか分からなくて面白いという状況を楽しめました。
古美門が黛を「お前の正義は上から目線の同情」と斬って捨てたのには実にスッキリした!そして「弁護士は神じゃない。依頼人のために全力を尽くす。」と改めて古美門の信念が明言されてこれまたスッキリ。「社会正義を守る!」と息巻く大貫が「それはあんたの自己満足だ」と突きつけられたのもスッキリ。この言葉が古美門じゃなくて、地域住民から出たものだからカウンターの威力が跳ね上がりますよね。
「日陰になるからマンション建築をやめて欲しい、低層にして欲しい」というのが住民の希望だったはずなのに、それが古美門という具体的な敵が現れた事で住人の士気が高まりすぎ、大貫の煽りもあって実にすんなり「示談金をいくら貰うか」に焦点がスライドしているが本当にありそうで上手いなーと思ってしまった。
最後に大貫から「金儲できて満足か」と聞かれた古美門がふざけた様子を一切消してとても真摯な表情で「はい」と答えたのは場面も良かった。その迷いのない表情と答えを見た大貫が、こちらも納得した顔をして「頑張りなさい」と去っていくのが印象的だった。思想も方向性も全く違う2人だけど、両者ともプロフェッショナルな弁護士だよね。
堺さんのハイテンションぶりや、里見さんの万能執事ぶり(あのビニールハウスの野菜すげえ)も面白いけれど、それだけじゃなくていろんな立場からいろんな角度から物事を見せてくれるのが面白い。そういえば、里見さんと今回のゲスト大和田さんは助さん格さんコンビだったのね!あの音楽に笑ってしまった。あと、毎回出番は少ないが、とても役立つ情報屋の田口さんもいいですね!今までどのドラマで見たのよりも、とてもカッコいいし上手いなーと。ものすごーく美味しそうに服部さんの食事を食べてるし!好感度急上昇です。


5話
今回はいつもような相手がいる戦いではなく、それ以前の弁護を引き受けるかどうかを描いたお話だったけど、直接対決のないストーリーでもやっぱり面白いなぁ。政治家や検察の暗部を描きながらもこのドラマならではの軽妙さを失わず、20年支えた秘書の悲哀、自殺した秘書の熱い思い、そして何より真っ黒にもほどがある大物政治家の孤独もしっかりと描きこんでいるから話の広がりがあってよかった。
検察のエース・ポマードさんがツダカンだった!!!!しかも、性質の悪いチンピラのツダカンじゃなくて、クールな切れ者(でもヒール)のツダカン。ちょっとちょっとー素敵じゃないですか!控訴を断念したため古美門との直接対決は見られなかったのが残念でならないよ。あの今時めったに見ないようなガチガチのオールバックヘアーがいたくお似合いで…。
そしてもうひとり、ものすごく気になるのがアンジェリーナ巨乳の沢地さん。彼女一体何者。以前見せた謎の拳銃プレイが実に堂に入ってて笑ったんだけど、今回の絞め技もバッチリ決まっててカッコいいわー。どこの女スパイなの。今回、三木の知らない所で古美門を助けるような情報を流していたアンジェリーナ。単なる三木の秘書じゃないって事だよね。古美門と三木を上手くコントロールして対決させたいんだろうけど、その目的は何なんだろうなー。三木が古美門を憎むようになった因縁?贖罪?にかかわる事件に何か繋がりがあるのかな。
次回予告見てまたまた興奮!京香様ご登場よーーーーー!!!!えっ?しかも敏腕弁護士の上に、古美門の元妻なの!?そうなの?これは期待せざるを得ない…。このドラマ、ゲストも毎回楽しませてくれて嬉しいなぁ。