のんべんだらりといきましょう

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告発〜国選弁護人 #5

ゲストの若村さんの熱演はやはり素晴らしかった!それに伊東四郎まで加わるんだから、このドラマはキャストに相当力を入れてますよね。熱子(若村さん)と病で弱った父親(伊東さん)が法廷で対面するシーンは、短かったけれどもかなり胸に迫るものがあった。あと、やっぱり田村さん。声の張りのなさに相変わらずハラハラするんだけど、それでも熱子の事を「あの子は運が悪い子だから…」と心配そうに目を伏せる演技を見てると、本当に熱子が不憫な娘(娘って年齢じゃないだろうに)に見えてくるんですよね。
キャストの演技には引き込まれるものがあって見ごたえあるし、今回の子殺し事件は前2つのエピソードよりもずっと面白かった。どんな結末になるのかかなり楽しみであったんだけど、最後の法廷シーンでの持って行き方がしっくりこなくて残念だった。火の記憶は嘘ではなかった事は証明されたけど、だからといって秀子ちゃんが他殺か事故かを立証するには無理があるんじゃ…。佐原弁護士の思い描いたストーリーを説明しただけであって、それを証明するものは何ひとつなかったよね。検察側が「異議あり!弁護人の主張には一切根拠がなく、ただの想像にすぎません!!」とつっこまれたら「異議を認めます」で終わりな気が。あと、どーしても気になったのは、法廷で騒いで(しかも品のない男言葉)退廷させられたり、アシスタントにしろと言い出したり、無駄な動きで怪我したりと、うろちょろと邪魔で仕方なかった元刑事さん。あの人だけにはホントにイラッとさせられました。
鶴子の婚約者(ぐっさん)が、あっという間に佐原先生を取り込んでいてその見事な手腕に驚いたよ!娘に対しては頑固親父そうな佐原が「あの人はなかなかのものだよ」と褒めるまでに至るとは…。温厚でしっかりした人柄、医者で料理もできて、さらにピアノまで弾けるとは、鶴子さんさすが!そういえば、鶴子が佐原から、歌が下手だと切り捨てられて笑った。うーん、確かにお上手ではなかったかな…。