のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

マチベン #1

前2作がかなり重厚で見ごたえのあるドラマだったのに対し、3作目は軽め?と少々視聴を躊躇したが、いやいや面白かったよ。1話完結の形式をとりながら、冒頭では涼子(江角マキコ)自身が被告となる展開だったり、刑務所の中には涼子と関わりのありそうな受刑者・深川(竜雷太)がいたり…と全体でひとつの大きな話になりそうな所も今から楽しみだ。
火災に巻き込まれて死んでしまった娘を持つ母親(松田美由紀)の演技に引き込まれました!和彦(松山ケンイチ)を襲った後、留置所(?)で涼子と面会する場面が個人的に一番のクライマックスに見えた。恨みや苦しみや悲しみや理不尽さに対する憤りなど、抑えきれない感情があふれ出る様子を、ちょっと乾いた感じの演技でじっくりと見せてくれました。最後の和彦との直接対決も、息が詰まる感じが伝わってくるようだったよ。少年審判では、加害者の顔も名前すら被害者の親族に伝わることもない。しかし、民事に持ち込むことによって対面することができる、というのを利用するとはちょっと驚いた。あーそうなのか、この方法ならば少年事件の加害者が完全に守られるということはないんだねぇ…。
神原(山本耕史)がハーバード大卒業のエリート弁護士なんていうから、どんな嫌味なキャラかと思ったら真実を追う誠実な弁護士さんであった。いいじゃないですか。大手の事務所を辞めたのは何故だろう?それに関しては次回にでも説明があるのろうか。法曹界サラブレッドで超エリートが大手を出るなんてなったら一大事だと思うのだが、そんなにあっさり辞められるものなのか。
加害者の松山ケンイチをちゃんと見たのはこれがはじめてだったので、どうしても「この人がLか…」というのばかり気になってしまった。