「超能力なんて信じない」と公言している湯川先生だけど、サイエンス誌を手に取った途端に田上＝犯人だとめぼしを付けてしまうあなたこそ超能力者ではないのか？と思えて仕方がないよ。トリックを科学的に見破ったから犯人が見えてくるのではなく、湯川先生がいきなり推理して犯人を見つけその上でトリックを見破るパターンだと、変人科学者湯川が主役である意味が薄れるような気がしてならない…ような気がする。
個人的な好みだが、福山雅治がやはり問答無用でカッコよすぎるのがむしろ仇になっているのかもなーと思う。もっと見た目からも変人オーラを出ていれば、ここぞという時の（例えば、バーでの犯人との最後の対決など）普段の変人ぶりとはうって変わって、驚くようなカッコよさ、そのギャップにドキっとさせられたんじゃないだろうか。ラストの田上から貰ったブローチをこっそり捨ててニヤリとするところとかもね、あそこは結構な萌えポイントだと思うな。
慎吾ちゃんの犯人役は表情も豊かで見ていて面白かった。欲を言えば『沙粧妙子』の時のようなもっとキレ演技も見たかったかなぁ。
