のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

ATARU #9&10

9話
面白くなってきたなー!事件そのものよりも、チョコザイの存在と彼を取り巻く人々がどんな立場でどう動くのかを見ているのが楽しい。ラリー井上はチョコザイを単純に捜査のツールとして扱っているわけではないんだよね。幼い子供だったチョコザイを25年かけて育て、愛情もありこれが彼の生きる場所だと信じて疑っていないよう。ラリー井上の想像を上回るチョコザイの変化に、25年かけて自分のやってきた事に対する不安が露わになって、これまでの黒幕然とした態度が崩れたのも面白かった。そんなラリー井上の行動を虐待だと断じた沢さんもカッコよかったな。今回の虐待が絡んだ事件と上手くリンクしていて、ラリー井上の立場、沢の立場、そしてその間で揺れる舞子の気持ちがとても分かりやすく伝わってきた。
チョコザイを捜査に連れまわそうとする舞子に、沢さんが「捜査に利用している。ラリー井上と同じだ。」とはっきり言ったのにちょっとビックリした。これまで、舞子目線で物語を見てきたから「チョコザイが事件を解決する」事を当たり前のように思っていたけど、少し俯瞰して見るとそれは散々胡散臭いと思っていたラリー井上と同じ行動になるのかと。やっとあるべき家族の姿を取り戻しかけたチョコザイ一家を目の当たりにして、揺れる舞子の気持ちもよく分かる。
チョコザイが、自分の力を上手く発揮できない様子が何度もあったけど、あれはストレスによって上手く回路をつなげる事ができないとかそういうことなのかな?まさか感情が豊かになる事と引き換えに、その超記憶力を失うなんて展開にはならないとは思うけど…それじゃあただのSF超能力ものになっちゃうよね。
せいじさんが演じる刑事は、いつもは捨て山捨て山うるさかったのに虐待には敏感になってたねぇ。一体どんなエピソードがあったのかな。それが語られるのを期待したけど特に触れられなかったのが残念。あと、チョコザイに弟がいる設定だったけど、話に出しておきながら全く影も見せないのが気になる。今後登場したりするのかなー?


10話
事故鑑定人(平岡祐太)が再登場してくれたー!再登場があれば良いのに〜と思っていたので嬉しかったわ。舞子も言ってたけど、キャラが微妙に変わってちょっと(いやかなり)可笑しな男になってたけどな!
なっちが被害者とその姉の双子役で、しかも謎の咳をしてたので何かあるに違いないと思ってたのに、まっっったく関係なかったのね。双子って事で、まさか入れ替わりか!?とか期待しちゃったじゃないですか…。元彼まで咳してるし。なんだよ、インフルエンザでも大流行してたのかよ!あと、靴が左右違うのは何だったんだ?何か元ネタでもあるのかしら。ミスリードを誘うのだとしても、あの意味のなさはさすがに酷い。不自然すぎるが故に浮いてしまって、話が崩壊しかねないような展開に見えたよ。
記憶を操作する事によって犬飼の人格が変貌してしまったのは分かるが、チョコザイの変化ってどんなものだったのかな。子供の頃のチョコザイくんは可愛かった。お母さんの手作りおにぎり食べられてよかったねぇ。
最後にビックリしたのは、舞子の父が事件に関わっているかも!?と匂わせて終わった事。えええー!?いやしかし、このドラマには散々引っ掛けられたから、「車を設計したのは父だけどその車で母が死んだ事に今でも苦しんでいる…」とかいう展開がくるんだよね?本当に父が犯人だったら衝撃的。ただ、あのお父さんが淡々と殺害計画を立ててたとしたら、それはそれはものすごいインパクトで相当興奮する展開になると思うけど。