のんべんだらりといきましょう

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ヴォイス〜命なき者の声〜

青春モノとしては5人のキャッキャウフフも含め良いのかもしれないけど、推理モノとしてはね…つか、そういう視点で見てはいけないのかな、このドラマ。そうだとすれば、そのキャッキャウフフの場面に興味が持てないので厳しいなぁ。あきちゃんが肉じゃが作れようが作れまいが、興味ないのです。
フレンチトーストの件は、大己の超イマジネーションを持ってすれば『クレイマー・クレイマー』を見た時点で気がつきそうなものですが、どうなんでしょう。あきちゃんの牛乳まで待たずとも…って、それじゃあ、あきちゃんの出番がなくなってしまうからかな。
遺族の元へ真相(あくまで想像)を伝えに行く過程が、前回ほど強引じゃなくてすんなり受け入れられた。ご丁寧に冷蔵庫の中には作りかけのフレンチトーストまであって、ただの妄想じゃないよ!アピールもされていたし。フレンチトーストの顛末をじっくり描く事によって、じんわりとした感動もあったしね。
ただ個人的な好みなんだけれども、フレンチトーストの真実よりも、感電死の真実を立証して欲しかったなー。例えば、遺族の家を訪ねた時に、テレビ台の角度がおかしい事に気がつくとか、何かをどかそうとした跡があったなんて伏線を張っておき、あきちゃんの気がついた死体の特徴も、指先の牛乳じゃなくて小さな傷や痣なんかで、位置や角度から「この傷はビデオデッキのコンセントをいじろうとして出来たものだ!」と立証する。で、ビデオを再生するとフレンチトーストの場面で止まっていて、感電してフラフラになりながらも映画を見てフレンチトーストを思いついた夫は卵を買いに出かけたんじゃないか…という妄想を語る。なーんて風に、もっと死体が残した具体的な痕跡から「命亡き者の声」を拾ってくれればいいのに。
哲平と羽井くんがマンションの外で、「フレンチトースト食べたことない」「人のために作る料理はいいものだ」というような会話をしている場面はすごく良かった。あの2人は実にいいコンビですね!