終わりと始まりのマイルス 1 鬼頭莫宏

終わりと始まりのマイルス1 (Fx COMICS)

まいちゃんとギカクのコンビが良いよ！！可愛いよー！登場人物に悪意が無くて、ほんわかしていて、不思議な世界の普通の生活を見ているのとほのぼのとした気持ちになる。でも、ものすごく切なくもなる。そんなお話でした。
以下、ネタバレもあります。




1話目、まったく設定の分からないまま物語の世界に入って、サッパリ意味が分からない状態だった。何で車が宙に浮いているのか、空を飛べるのか、謎の男は何故そんな顔なのか（お面かと思ってたよ！）…などなど。3話目くらいから何となく分かってきて、どんどん話に引き込まれていった。
「高キ圧によって流れてきた、汚れたキの込められた道具たちが、この世界の人たちに大切に扱われ浄化されていつか空還っていく」というのがもう切ない。泡のように消えてしまうのが寂しいんです。1巻では何度か空へ還っていく描写があったんだけど、どれも音も無く静かに静かに消えていった。最初のそれはギカクが黙って見上げているんだけど、その表情（まぁ同じ顔なんだけど）に込められた意味が分からなかった。そして、最後まで読んでからもう一度その場面を見返すともう切なすぎてキリキリするよ。「愛するモノはこの世界に滞まらない」という言葉にもドキッとさせられた。まいちゃんとギカクはものすごくいいコンビで、見ててニヤニヤするほどなんだけど、この先別れが約束されていると思うと、今から悲しい気持ちになる。
早く2巻が読みたいけど、かなりのスローペースなので次が出るのは何年後になるのやら。もー、今すぐ読みたい！