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狂骨の夢 1 志水アキ

狂骨の夢 1 (怪COMIC)

狂骨の夢 1 (怪COMIC)

夢か現か、誰の記憶か、あの女は誰なのかと、女(朱美)と共に読んでいる方も混乱させられてとても面白い!相変わらず志水先生の絵は美しく丁寧で、朱美の不安定な心情や暗い海の恐ろしさがジワジワと伝わってくる。複雑そうな話を、謎を謎と楽しませながら漫画として読ませるはさすが。木場修と榎木津の幼少時が可愛い。
原作を読んでしまおうかものすごく迷い中。話が気になるから今すぐ読みたいんだけど、読んだら読んだで漫画を買う楽しみが若干減ってしまうんだよなぁ。
以下、内容にも触れています。



朱美と呼ばれるあの女は本当に朱美なのかな。民江は顔が上手く認識できなかった(相貌失認症?)ようだけど、現在(教会に相談に来た)朱美もそれっぽいよね。そうなると、朱美と自分で思っている女は実は民江という可能性は?でも、いさま屋が出会った妖艶な朱美は顔がちゃんと識別できているようだったからなぁ。
あと、朱美の今の旦那、作家の宇田川も気になる。正体は朱美の死んだと思われる元旦那って事は?顔が認識できないから朱美本人は気づいてないとか。彼の書いた作品が「井中の白骨」ってのも気になるし。
どこからどこまでが朱美の記憶なのか、それは本物なのかが分からなくてもどかしい。そして祀ってある髑髏とどう関わってくるのかも。元夫の「やるべき事」って何だったのか。神父と神主の関係とか、降旗の母親がクリスチャンだった事は関わってくるのかとか、気になることだらけ!そして最も気になるのは京極堂はいつ登場するかという事だ!1巻では出番ありませんでした。