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ライトノベル 2 なるしまゆり

ライトノベル(2) (KCx(ARIA))

ライトノベル(2) (KCx(ARIA))

1巻では、小説通りに事件が起こり、作家はそれに振り回されながら「虚構と現実は…」と頭の中でこねくり回している状態だったけど、2巻では全く予想していなかった方向に話が進んで驚いた!事件の真相に近づきつつあるのもそうだし、主人公・佐々暗が小説を書く理由、この事件に立ち向かう原動力がはっきりした上に、もう後には引けない状態になっているので、1巻に比べてものすごく読みやすくなったと思う。
以下、ネタバレもあります。



誘拐された佐々暗が全裸でロッカーに閉じ込められているのにビックリ。ノートパソコンひとつ抱えて右往左往する様はちょっと笑える…んだけど、実際にそんな状況になったら絶望感でいっぱいになって身動き取れないほどの恐怖だろうなぁ。全裸で逃げる主人公ってなかなか見られないんじゃないかと。
ミカトの姉は発狂状態なのかと思ってたんだけど、病んではいても頭はしっかりしている人みたいですね。実行犯は変態男だとしても何故一緒にいるのか、そしてなぜ佐々暗だけをあそこまで用意周到に狙っていたのかがよく分からない。ミカトが佐々暗の本を楽しみにしていたからってだけ?
佐々暗が違和感を感じた実物っぽいミカトって姉の変装…とも思ったが17歳の女の子を小学生に見間違えるのはさすがにないかー。ミカトの亡霊が出てきて、オカルトなのかサイコサスペンスなのか曖昧な所なので「なんでもあり」になってしまうのかそれともきっちりオチをつけるのか謎です。この先どう転がるのかも想像がつかないなぁ。ただ、巻末の予告を見るとさらに恐ろしい展開になりそうでドキドキします。