のんべんだらりといきましょう

はてなダイアリーから引っ越してきました。

リミット-刑事の現場2- #4

すげぇぇぇええ!!面白くて、そして濃厚な1時間でした。黒川がARATAって!!髪の毛のあるARATAを久しぶりに見たけれど、やっぱりカッコいいなぁ…。武田さん森山さんARATAさんが同じ画面に!なんという至福の時!…なんてウハウハしている場合じゃなく、黒川の狂気がこっちにも伝染するかと思うほどの力だった。幼い頃の虐待や職場でのイジメなど、爆発するまではひたすらにじっとして我慢し続けているような、一見するとごく普通の、素通りしてしまうような風貌なんだけど、確実に歪んでいて狂っている男=黒川にバッチリはまっていた。梅さんと黒川の関係は、あまりにも痛々しくて胸に突き刺さるようだったよ。たとえそれが殺したいほどの憎しみであっても、黒川にとっては自分に向けられた唯一の強い感情であり、共感できるものであり、親にすら愛されていない彼にとっては「かけがえのない人」として梅さんは必要なだろうなぁ。そんなに好きか…梅さんが。黒川が梅さんの婚約者を殺した理由というのが「愛」だったというのもダメージを受けたよ。「人が生きるうえで必要なもの、誰もが享受できるはずのもの」を当たり前のように持っていただけで、殺されてしまったというのが。そして同時に、それすら与えてもらえなかった黒川の人生が。
梅さんと黒川が初めて直接話した時の、「俺だよ黒川」「もしかして梅さん?」「ああ」のやり取りで見せた梅さんの表情に鳥肌がたった。待って待って待って待ち続けた相手にやっと会えた嬉しそうな笑顔。こんな顔をしてしまう梅さんもやっぱりどこか壊れてしまっているんだなぁと改めて思い知らされた。
まりあさんを奪われ半狂乱になった啓吾にダメ押しされました。どこまで見ている人をも突き落とせばいいのだ、このドラマ。ここまで徹底的だからこそ面白いんだけど。あの緊迫したラストに次回が待ち遠しくなる予告、そしてせっちゃんの歌うテーマソングのコンボが最高でした。あの歌いいなぁ。重い展開が続くけど、あの歌に救われる。