のんべんだらりといきましょう

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医龍3 #10

あー面白かった!最終回15分延長だったけど、その時間をいっぱいまで使ってあれもこれもと盛りだくさんな内容で、もうお腹いっぱいです…。楽しみつくしました。何から感想を述べていいか分からないくらいだ!
次から次へと襲い掛かるトラブルに立ち向かうチームドラゴンの構図はいつも通りなんだけど、見てて上手いなぁと思ったのはこれまでのエピソードや設定がきちんと生かされていた事だった。高瀬さんの娘が車椅子で登場したのにまず驚き(半身不随や難病なのかと思った)、可哀想な高瀬ファミリーを印象付けるための演出?と思ったら、その後の体調急変に繋げるためだったのね!で、ここで黒木最後の活躍カテーテル治療の流れと思いきや、緊急手術になって、人工心肺が足りない!手も足りない!時間もない!のないない尽くし。そこで登場したのが黒木先生。カテーテルを使った治療に伊集院の前立ち。これって黒木先生が、外科医から内科医に転向したからこそ出来た対応ですよね。その上、今度はMEが足りないとなった時に、かつての仲間であり患者の家族であり、腕の良いMEであった高瀬本人を引っ張ってくるとは。普通に考えれば、10年(以上?)も仕事に携わっていない部外者を使うってのはありえないだろうし、技術的にも無理があるんだろうけど、そこは『医龍』ですからもはやそんな事は全く気になりません!オペ室に黒木先生登場、高瀬登場(医局長復活!!!)、ダメ押しで外山先生登場(鬼頭先生が来るかと思ってた…)!!と部屋に人が入ってくるたびに盛り上がったよ。
人工心肺の荒業を提案したのは自分だと黒木先生は言い出したけど、あれもかつて自分が裏切られた方法と全く同じやり方で逆の結果を導こうとしているのに泣けた。息も絶え絶えな黒木先生が「俺も入れてくれ、このチームに」は切なかった…この言葉が言いたくてずっと言えなかったんだろうなぁと黒木先生の心中を慮ったら悲しすぎる。中盤辺りで一時期空気化し、別に黒木先生のエピソードなくても良かったんじゃ…とか思ってスミマセンでした。あ、そういえば、第1話の藤吉先生によるモノローグ「仲間を失う事になるとは」はここに繋がっていたのですね。って、そういえば、初回は荒瀬先生緊急オペもありました。すっかり忘れてた!初回2時間スペシャルが遠い昔のようだ…。
で、結局この人工心肺に関する問題行為は公にならなかったって事だよね?現場にいる人も鬼頭先生も、誰も外に洩らさず、野口先生も責任問題を避けるために黙るしかなかったでいいのかな。鬼頭先生に弱みを握られ自分の経歴に傷をつけるよりは、「勇退」という形をとって転身した方が失うものが少ないという判断で医療評論家になったということかしら。アロワナと共に。うんうん、アロワナは空気読んだ神演技だったね!
助っ人の外山先生と野村先生も素敵な活躍で良かったなぁ。2人がしゃべるたびにいちいちニヤけました。おかげで序盤はニヤニヤ笑いが止まらなかったよ!外山先生が龍太郎先生を心配してる様子を見せるところなんておいしすぎる…。出演時間こそ最終話のみで少なかったけど、外山先生らしい見せ場がちょこちょこ挿入されていて、人気の高さが伺えました。自信家の俺様外山先生が美人過ぎる女医の加藤ちゃんに怒られるってシチュエーションも宜しかったと思います。
そういえば、裸スモークイメトレなかったですね…ってか、これだけ内容盛りだくさんだとそれを挿入している時間もなかったか。最後、広がる荒野の真っ只中(あれはどこなのよ)で突然座り込んで倒れた(寝転んだ?)のがどう解釈すればいいの。最初は新たな旅立ちをイメージした映像?と何となく流していたんだけど、ちょっと休憩って座り方でもなかったし、何だか光の加減が「天に召される」みたいな雰囲気だったし、まさか転落事故の影響で今頃脳に…!とか妄想が爆発しそうになったので、考えるのを止めました。
医龍3』全編を通してみると、終盤の盛り上がりは半端なくかなり面白かったけれども、如何せん序盤〜中盤がモッサリしてて(特に加藤ちゃんの立ち回りや野口VS鬼頭の病院内政治関連)エンジンかかるのが遅かった気がする…。黒木先生ももう少し早く「チームドラゴンの敵」以外の面が見えてくれば、終盤大慌てになる事もなかったんじゃないかなぁと思えました。龍太郎先生の転落などの超展開は面白かったので、それはそれでアリ。
次があるのかは分かりませんが、とにかく坂口さんは龍太郎先生を演じている時は向かうところ敵なし状態のカッコよさである事は確かなので、出来る限り続けて欲しいものです。